戦後の女性

戦後の女性のカラーの画像

戦後間もない高架下の様子でしょうか。戦争による荒廃した街を復興させるのでしょう、土管や砂、レンガ、セメント袋のようなものが見えます。その向こうに懐かしい輪タクの車、塀の向こうにはニョキニョキと煙突が立ち並んでいます。おそらく焼け出された多くの人がバラックの建物の中で生活しているのでしょう。左には大きなお釜、夜になるとにぎわうのでしょうか酒場の看板が見えます。混乱の中にも活気ようなものが感じられます。
そんな中、相も変らぬ戦争時の服装で作業している男性に対し、若い女性はモンペからスカートに履き替え、髪をきれいに整え、現代に降り立っても違和感の無いような恰好で彼らの間を歩いていきます。
それは颯爽として、逞しく、美しく、まるで「こんな国にした男の言うことなど、もう二度と聞くものか」とでも言いたげに。

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