害虫駆除


当時(昭和40年代頃まで)は、まだノミ、シラミ、ダニ、ハエなどに悩ませられていた時代でした。その対策として、地域ぐるみで駆除しようということで、まるで大砲のような防虫剤の噴霧機をつけたリヤカーが、一軒一軒回ることがありました。何しろ玄関から家中に薬を撒こうとするわけですから、その勢いたるや、汽車の煙突から出る煙のようでした。当然、犬、猫、小鳥などのペット類は外に出し、家人も数時間、家の中に入れず、外で近所の人と立ち話などをして時間をつぶしたりしていたのを思い出します。しばらくして家に入ってからも、食器類を洗い直し、ハエ等の死骸を片付けたり、またいつまでも薬の匂いが抜けなかったりと結構大変だったようです。今思えば虫ばかりか人にもかなり悪い影響があったのではないでしょうか、今では、やはり考えられないことです。

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