出撃の朝 私の想像ですが、左の隊員が何かをやりながら冗談を言っているのに対し、右の何人かの隊員がその冗談を笑っているように見受けられます。数時間後には出撃するというのに、この余裕には、正直驚かされます。しかし笑っているのは事実ですが、そうでもしなければ耐えられなかったのかもしれません。
旧陸軍特攻基地「三角兵舎」跡 の石碑文
国敗れて山河あり。
夏草やつわものどもが夢のあと。
この台地は当時の三角兵舎の跡です。
特攻出撃の命を受けた隊員は
人生最後の夢をここで結びました。
出撃を明日にひかえた夜みた夢は、
敵空母轟沈か、それとも母の夢か、
やさしかったおかあさん、親不孝を
わびつゝつい「おかあさん」と呼ん
だかもしれない、隊員はまだ若かっ
た。極限の世界の中で母の面影のみ
が、彼らの心の中を占めていた。
「永遠の母」
それは隊員のみがしっている。
知覧町