帰り道

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昭和30年から40年代の子どもたち、特に女の子たちは、日が傾きだすと童謡唱歌などを友達と唄いながら夕方の家路を急いだものです。周りに何もなかったということもあったでしょうが、女の子の歌声は心地よく響いたものでした。そういえば、この頃作られた学園ものの映画などにも、必ずと言ってよいほど女生徒たちが、自転車等に乗って唄を歌いながら帰るというシーンが見られたものです。
男の子と言えば、まだ下駄をはいていた子もいて、「明日、天気になーれ」などと言いながら、下駄の片方を思いっきり空に蹴り上げて、落ちた下駄の向きで翌日の天気を占ったものです。はなごが上ならば晴れ、逆さになれば雨、横になれば雪などと言ったものです。また、この頃はたくさんの「こうもり」が夕方になるとヒラヒラと飛んでいたものです。蹴り上げた下駄にこうもりが飛びつくなどということもありました。
そして、テレビが普及しだした頃で、畑などに「テレビはナショナル」などと書いた高い広告塔が立っていたのを思い出します。

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