アンポハンタイ

冬の寒い日などに友達が3・4人寄ると、誰とも無く腕を組んで、「おしくらまんじゅう、押されて泣くな」と掛け声をかけあいながら、ぎゅうぎゅうと体を寄せ合い、暖を取ったものでした。何の道具も要らないで体がすぐに暖まらせることができる遊びでした。そして、昭和35年(1960)の安保闘争の時は、子ども達は何のことわからず「おしくらまんじゅう」の変わりに「アンポハンタイ、アンポハンタイ」などとテレビなどで見たデモ行進の真似をしながら路地裏に大声を響かせたものでした。
それからその数年後、また学生運動の波が押し寄せ、その「アンポハンタイ」で遊んだ仲間の何人かがヘルメットを被り実際の激しいデモに加わりました。
安保闘争(あんぽとうそう)
1951年に締結された日米安全保障(安保)条約は、岸信介内閣によって改定、1960年に条約が調印された。この改定内容に不満を持つ学生・一般市民等が、国会周辺を取り囲んだ。その時のデモ隊と警察隊との衝突で、学生が亡くなっている

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